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マンモグラフィでの検査を

乳がん検診については、今まで視触診での検査を実施してきました。
厚生省研究班は、マンモグラフィを併用した乳がん検診は、視触診だけの場合に比べて、早期がんの発見率が有意に高くなると報告しています。
マンモグラフィの検査は、X線撮影を行うことで視触診ではわからない「しこり」や「小さな石灰化」を、画像でとらえ診断を行うものです。
早期に乳がんを発見するために、マンモグラフィでの検査をお勧めします。

 乳がんが増えています
  欧米では昔から乳がんが女性のトップを占めていますが、日本ではそんなに多くはありませんでした。
  それが30年ほど前からジリジリと増えて、壮年層の女性では、がん死のトップになっています。






  1. 家族(祖母、母、姉妹)が乳がんにかかったことがある

  2. 本人が乳がん、その他の乳腺疾患になったことがある

  3. 高齢初産(30歳以上)か、出産歴がない

  4. 初潮が早く(11歳以下)閉経が遅い(55歳以上)

  5. 閉経後の肥満

  6. 長期間(10年以上)のホルモン補充療法
    (更年期障害の治療)を受けている。



  40歳代から60歳代までが多く、近年は30歳代の患者が増えています。
  30歳代になったら毎月1回、自己検診を励行するよう心がけましょう。
  
また、自己検診だけでなく、異常がなくても定期的に検診で専門医に診てもらいましょう。














                            罹患率は、厚生労働省研究班’99年のデータから引用しました。



  要精検の通知を受けたら、ためらわずに専門医(乳がんに詳しい外科医や、「乳腺外科」「乳腺内科」
  「乳腺分泌外科」などの表示のある病院)に診てもらいましょう。
  
  乳がん検診で精密検査が必要になるのはおよそ100人に5人の割合です。
  さらに、精密検査を受けた100人のうち、2人、集団検診受診者全体でいえば、1,000人に1人の割合
  で乳がんと診断されますが、残りの人は乳がんではありません。
  
  乳がんと診断されても、早期のものはほとんど治ります。検診で異常が見つかっても大多数の方は
  乳がんではありませんので、あまり心配せずに精密検査を受けてください。


        マンモグラフィって何?



乳房X線撮影装置のことを、マンモグラフィ(右:撮影装置図参照)と呼んでいます。
マンモグラフィを使うと、視触診ではわからなかった小さなしこりも撮影できます。

マンモグラフィで発見される乳がんの7割以上が早期がんです(視触診なら4割)。早期がんの場合、10年生存率(乳がんの手術を受けた患者が10年後に生存している場合)は90%以上です。

また、早い段階での発見は、患者の体にとって負担の少ない治療法につながります。





        マンモグラフィ検診は有効なのですか?



マンモグラフィ検診はアメリカ、ヨーロッパでは、最も一般的で、乳がんによる死亡を減少させる効果が得られています。

RCTの結果を見ると、50歳以上の女性では死亡率減少効果が23%と有効性が認められています。

また、1997年に報告されたものには、39〜49歳で45%の死亡率が認められたものもあり、技術の進歩に伴い、有効性は更に高まることが予想されます。

日本ではまだ多くは実施されていないため、死亡率を下げる効果は立証されていませんが、マンモグラフィを使った場合、多くの乳がんが早期に発見されていますので、乳がんの死亡率を減らせると予測されます。


        放射線被爆による危険はないのですか?



X線検査ですので放射線被爆がありますが、乳房だけの部分的なもので、骨髄などへの影響はなく、白血病などの発生はありません。

1回の撮影で乳房が受ける放射線の量は、東京からニューヨークへ飛行機で行く時に浴びる自然放射線(宇宙線)の量のほぼ半分です。したがって撮影に伴う危険は、ほとんどないか、あってもきわめて小さいと考えられます。



        マンモグラフィ撮影では、なぜ乳房の圧迫が必要なのですか?



マンモグラフィ撮影では、乳房をプラスチックの板に挟んで撮影します。
乳房は人により厚みも大きさも違いますので、よい写真を撮るためには乳房をなるべく均等に圧迫して撮ることがとても重要になります。

また、圧迫して乳房を薄くすることで、放射線被爆も減らすことができます。多少痛みを覚える方もいらっしゃいますが、少しの間がんばってください。


   乳がんは乳房の中に、固くて痛みのない小さなシコリができます
   このシコリがあるかどうか、自分で調べるのが「自己検診法」です
   毎月、月経終了の一週間後ぐらいに、また、閉経した人は毎月、
   日を決めて調べましょう。
    
 乳がんの出来やすいところ

  乳房の外側の上方が一番多く、次いで内側の上方、
  外側の下方、乳首付近、内側の下方の順になっています。


  ※2部位以上にまたがる症例があるため、合計は100%を超える。
    出典:聖マリアンナ医科大乳腺・内分泌外科データ
     まず両腕を下げたまま、
     左右の乳房や乳首の形を
     おぼえておきます。
    両腕を上げて正面、斜めを
    鏡に映し、次のことを調べます。

    
A 乳首のどこかにくぼみやひきつれたところはないか。
    B 乳首がへこんだり、湿疹のようなただれが出来ていないか。

    
    あおむけに寝て右の乳房を調べるときは
    右肩の下に座布団か薄い枕を敷き、乳房が垂れず
    胸の上に平均に広がるようにします。
    乳房の内側半分を調べるには、
    右腕を頭の後方に上げ、左手の指の腹で、
    軽く圧迫して、まんべんなく触れてみます。
    外側半分を調べるには、
    右腕を自然の位置に下げ、やはり左手の指の腹で、
    まんべんなく触れてみます。
    乳房を指先でつまむようにして調べると、
    異常がなくてもシコリのように感じますから、
    必ず指の腹で探ってください。
    右の乳房の検診が終わったら、
    左の乳房を同じ要領で検査します。
    左右の乳首を軽くつまみ、乳をしぼり出すようにして、
    血のような異常な液が出ないかを調べます。
    毎月自己検診をしているうちに自分の乳房の普通の状態がわかり、異常を早く見つけ
    られるようになります。少しでも異常があったら、ためらわず専門医の診療を受けましょう。
    
    乳がんは自分で調べることの出来る数少ないがんのひとつです。
    しかも、早く発見すれば、ほとんどが治ります。
    ですから、乳がんで命を落とすのは残念なことです。
    検診受診と合わせ、自分自身を守るために、必要な知識を心得て実行しましょう。





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